古伝体術の中野です。
先日のブログにおいて、「順体」が成立することによって
相手との衝突も消えていく、ということを実証する稽古について
解説させていただきました。
https://kodennoosie.com/archives/1301
今回のYouTube動画では、その「順体」についての考え方と、それを養成する方法について解説しています。
両肩と両股関節を結ぶ四角形に歪みや捻れを生じさせないことが「順体」感覚の基礎となります。
ただし、人間には関節があり、武術でも手足を曲げて歩いたり動いたりするのですが、その時に順体に歪みや捻れが発生してしまいます。
ではどうすればいいのか？
・「剛体」という、体内に“たわみ“の無い状態を認識すること
・「浮き」という、身心の居つきが消える感覚の認識
・「操られる」という、自我で動く感覚から離れることを認識する
これらを認識し、養成する稽古をしていくことで、順体を保持しながら動くことが可能となってきます。
ですが、人間の身体には関節があるので、曲げた時にたわみが出来てしまいます。
そこを保持するために「抜き」という感覚も必要となってきます（動画の中で上着を用いて説明しています）
そのようにして、居付く感覚が消える「浮き」、たわみのない「剛体」、その状態が「操られる」ようにして動くことで順体のまま動けるようになり、結果として、相手との衝突も消えていきます。
その感覚は「浮いた球体が転がるようにして動く（動かされる）」といった感じとなります。
古伝体術ではその感覚を、動画の中で行なっている歩法訓練で養成していきます。
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