古伝体術の中野です。
突然ですが、あなたは今までに「肘の使い方」について意識したことはありますか。
武道、または何かしらのスポーツに深く取り組んだ経験があるならば、肘をどのようにして動かすかを意識したことがあるかもしれないですね。
さて、今回の動画は、その肘の使い方についてです。
武術においては、相手に気配が伝わるような動きは命取りへとつながるので、いかにして自身の動きの気配を消せるか、ということを追求していきます。
動画の中では、相手に気配が伝わらずに動くための「肘の使い方」を行なっています。
一見して何気なく行っている動きの中に、「浮き」「引っ張られる」「渦・螺旋意識」などと共に、気配が消える肘の使い方である「肘の抜き」と同時に「肘の内外旋」も行っています。
これらの感覚が同時に発動することで、相手が腕を押さえていても認識できずに動かされてしまう、つまり「消える動き」へとつながっていきます。
人間の腕というのは自由度が高いのですが、いかんせん、通常の身についた動きをすると大概は衝突を起こしてしまうので、特殊な意識と肘の使い方を訓練する必要があります。
それが、「操られる」意識と、肘の「抜き・内外旋」となります。
抜刀動作においてはもちろん、腕を用いる動作すべてにおいてこの肘の使い方のマスターが、消える動きの重要なカギとなると古伝体術では認識し、そこを徹底して訓練していきます。
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