はじめまして、古伝体術心水会を主宰している中野由哲です。
生年月日は 1973年1月31日、出身地は神奈川県横須賀市で、現在も横須賀に住んでいます。
趣味で初めた武術を探求すること約30年。
いつのまにか人様に技術や方法論を語り、お伝えすることが出来るようになっていました。
今までに本2冊、DVD2本をBABジャパン様より出版させていただいております。(詳しくは、書籍・DVDのページで紹介しています)
現在は、様々な人に武術の本質に基づく技術をお伝えしています。
3年前より、中国・北京にも技術指導で年に数回、訪問しております。
中国で取材を受けた記事はこちら↓
「心身の鍛錬に励む 北京で「古伝体術心水会」の講習会開催_新華網日本語」http://jp.xinhuanet.com/2019-08/27/c_138341585.htm
武術の世界は、異なる流派が独自の技術や哲学を抱えており、それぞれが個性的な魅力を持っています。空手の力強い打撃、柔道の巧みな投げ技、剣術の優雅な剣さばきなど、多彩な武術の魅力は、その流派ごとに異なるスタイルで表現されています。
この多様性の中にある共通の原理、それが『根理』です。これを理解することで、伝説的な武術家が行う驚異的な技法を自らも体験し、身につけることができるのです。
練習において、ただ漠然と技を身につけるのではなく、自己と向き合い、身体の内側と外側を繋ぐ微妙な感覚を探求することが重要です。この内部感覚を磨くことで、武術における洞察力や直感が育まれ、あなただけの武術を築くことが可能になります。
これらは、ただ高らかに語るだけではなく、実際に経験することで理解されるものです。私自身も同じように試行錯誤を積み重ね、武術の奥深さを日々体感する中で成長してきました。この武術の旅は決して終わることのないものであり、それが魅力の一つなのです。
などと、偉そうに語っておりますが(笑)
私自身、このようになるまでは試行錯誤の連続でした(今も継続中ではありますが・・というか一生続きますね)
↓YouTubeにて指導の一部を公開しています。
私、中野由哲の経歴
私は18歳の時から武術を始めました。
その当時、日本における中国武術の第一人者であられる松田隆智先生(故人)が原作の「拳児」という漫画が連載されていて、そこには実在の中国人武術家や日本人武術家をモデルとした登場人物が数多く出てきました。
劇中でその方々が繰り出す「達人技」や、実在した武術家である「李書文」という方の、人間離れしたエピソードの数々にすっかり魅了されてしまった私は
「自分もこうなりたい!」
と強く思うようになり、合気系武術や中国武術を学べばそうなれると単純に思っていました(笑)
そんな思いから中国武術や合気系武術などを習い始めるのですが、どうにもしっくりきません。
あの「拳児」を読んだ時に得られたワクワクするような感覚と、自身が習っていることが繋がるようになるとは、どうしても思えませんでした。
当時はインターネットなどはなく、武術に関する情報は専門誌などを頼りにするしかありませんでした。
そこである武術家の方を知り「この方に習いたい」と思い、実際にその方から指導を受けることが出来るようになりました。
最初はその方が体現される術技の数々に感動を覚え、自分もそのようになるんだと意欲を燃やし、稽古に励んでいました。
が、数年経ったある時に、自分が何も出来ていないことに気づきます。先生の実力は疑う余地すらないほどの技量を持っているけども自分は・・・
才能がないのか、努力が足りないのか。
例えそのどちらに該当していたとしても、あまりにも先が見えなさすぎる。
先生のようなレベルへ上達するための「梯子」が全く見当たらず、このままではいつまでも同じ所にいることになってしまうということで、そこから離れて別の道を探すことになりました。
そこからまた中国武術や日本の古武術の道場へ通うようになり、そこで「関節の力を抜く」ということを教わる機会がありました。
そのことが自分の武術を拓くきっかけとなり、上達のための「梯子」を得たような感覚になったのを今でも鮮明に覚えております。
そこから、今までに習ってきた武術の型や様々な師匠に教わったことなどを自分なりに分析し、融合させて創意工夫して型を稽古するようになりました。
そうやって、型稽古によって自身の中のぶつかりを消す(抜く)ことを意識して訓練することで、自分が「つながる」という感覚を得ることができるようになってきました。
この事が、現在の古伝体術の術技の根幹部分となっています。
その感覚を研ぎ澄ましていくと、先程の先生がされていた技などが少しづつ体現できるようになってきました。
そうすると、更に型の奥深さや味わい深さに気づけるようになり、習った型を自分の感覚が求める方向へ探求していくことと、それが独りよがりにならないよう実際に相対稽古で試すことで、ぶつかりが消えるということを検証しました。また、その感覚になる為の方法を仲間にも伝えると、ある程度同じようなことが出来るという結果を得ることが出来ました。そのことで、ただの自己満足の世界ではなく普遍性・再現性のあるものだとしての自信がつき、自身の型稽古へフィードバックさせて更なる向上へつなげていくという循環システムを確立できるようになりました。
そのようにして研鑽を積み重ねることで、中国武術や空手、日本の古武術など、異なる武術形式に共通する根幹の原理に気づき、それを「根理」と名付け、自らの指導の柱として育ててきました。これが、研鑽の過程で見出した、武術の奥深さと普遍性を追求する旅のエッセンスとなっています
そして、そのような気づきを得られるように導いてくれたのが、古から伝わる「型」だったのです。
「型」と向き合い、真摯な気持ちで型稽古をしていると、型がインスピレーションという形で色々と応えてくれるようになってきます。それが自分の感覚となり「型が全て」といったことが理解できるようになります。
武術の体得に悩むあなたへ
あなたも、武術を学んでも学んでも、なかなか到達したいところに行けず、悩んでいませんか?
私もずっと悩んできました。
ですが、試行錯誤の中で武術の根本原理を知るきっかけを得たこと、そして、型が導いてくれるという型稽古の素晴らしさを改めて認識出来たことで、武術に対する迷いがなくなりました。
勿論、目指すべき目標はまだまだ先にありますので現在に満足している訳ではありません。問題や課題もまだまだ沢山あります。
ただ、年月を重ねるごとに、先人たちが残した「型」に真摯に向き合うことで、それ自体が答えを示してくれるような感覚に至りました。これにより、以前のような迷いは消え、かつての先人たちが遺したこの「型」への畏敬の念がさらに深まりました。真摯に型に取り組むことで、武術がなぜ調和や和合の世界へと至ったのか、その理由がますます見えてくるようになったのです。
この宇宙が調和を求めるというスピリチュアルな世界の言葉はよく耳にしますが、武術を通じて体感すると、調和とはぶつかり合わず、衝突しない世界の実践なのだと理解できます。自分が中心となる自分軸の世界観を大切にしますが、独りよがりではなく、相手も自分も同じという「ワンネス」を身体感覚として理解出来ます。
そこが武術の素晴らしいところだと実感しており、その調和へ至る感覚を「型」が導いてくれるということに気付きました。
それは私の人生における至宝であり、この古伝体術を多くの人々と共有し、共感を呼び起こせるよう、日々励んでいます。
そして、私は武術を教えている立場ではありますが、当然、修行者としての「武術の奥深さに気づく旅」には終わりがないことも自覚しております。
この旅は生涯つづくものであり、生涯に渡って向上していける「道」となります。
あなたも一緒に、この素晴らしき武術の奥深さを体験してみませんか?
共に学び合う仲間として、あなたと出会えることを心待ちにしています。